5.0
コアビルディングブロック
5.1
セマンティックWebのウェディングケーキモデル
Tim Berners-Leeは、XML2000コンファレンスにおいて、セマンティックWebウェディングケーキ(レイヤーケーキ)の説明を行なった。この説明は、セマンティックWeb社会の中で、広く興味を持たれ、他の多くの作者やア
ナリストたちによって引用されている。
図 10: セマンティックWebウェディングケーキ
(Berners-Lee, XML 2000 Conferenceより)
図10は、前に示した図4のセマンティックWebの概念階層図を体系化したものである。ここでは、技
術要素に対する基盤として用いられるプロトコルと言語とを強調している。このウェディングケーキの底に良く定義され且つ広く受け入れられている諸標準を示
している。Unicodeは、16ビットの文字セットであり、ASCIIコードの後継として殆ど総てで受け入れられている。URIはUniversal Resource Identifierの略であり、インターネットの中の現在及び将来のオ
ブジェクトの名前と位置とを示す為にW3Cが規定したものである。URIは、ウェブサイトやウェブページに対する識別子とし
て通常知られているUniversal
Resource Locator又はURLの拡張概念である。
図10は、どちらかと言うと非公式且つ幾つかの問題を図示
している事に注意しなければならない。例えば、ここのオントロジは用語で且つ或る特殊な言語で定義されたものである。このロジックは、関係付けられたデー
タアイテムの集合を用いた論理的な推論を可能にするものを示している。この証明(Proof)は、論理的な推論のステップを追跡する機能を指し、
これに反して、信頼(Trust)はデータの素性を示す。それは、オリジナルのデータ
か、又は、そのデータを操作したメソッドは信頼できるものか否かを示す。これ等総てのアイテムは、相対的に異なる概念であり、他のものの上に構築される必
要がない、若しくは、この様に順序立てて図示し、正確に現れるものではない。或る人はオントロジ無しでロジック記述が出来、同様に、他の誰かは、ロジック
無しで信頼(Trust)を実現する事ができる。すなわち、この図は、情報技
術の専門化に対して、真に付加的なコンピューティングを実現する為の機能拡張の準備ができている事を示すプロトコルと言語との青写真を提供しているに過ぎ
ない。