3.2 直近の利益

セマンティック Webのビジョンの完全な実現は少し先になるかも知れないが、直ぐにでも、その機能を活用する事により、エンタープライズソフトウェアをより連携し易くし、相互互換を容易にし、色々なものに付加し易くし、劇的に保守費用を低減できる。既存あるいは新しいセマンティックベースのスキーマやツールと組み合わせたセマンティックアプローチの利用は、ITを率先して導入している多くの企業や政府機関に直ぐもしくは近い将来に利益をもたらす事ができる。

 

例えば、意味相互互換性は、セマンティックWebのビジョンの部分または限定されたものであるが、情報共有及び情報の相互互換の領域で特定の目的の為に比較的限定され且つ明白な領域の中で、構造や意味や文脈の仲介や調整にセマンティックベースのツールを用いれば、目覚しい成果を得る事ができるであろう。言い換えると、セマンティックインターオペラビリティとは、より明白に定義されたエンドポイントでより離散的な問題集合を扱うものである。(Pollock and hodgson, 2004

 

セマンティック技術は、既存のWebサービスとXMLフレームワークの上に、より疎結合な被いを提供でき、現在利用可能なものよりも遥に色々なものを付加する機能を提供可能である。そして、それらを、サービス発見や調整や異なる語彙を持つレスポンスや要求のネゴシエーションを容易にする為に直ぐに取り込む事ができる。問題の深さや難しさを考えた場合、連邦、州及び地方の機関はこれらを注視すべきであり、セマンティック技術は、初めて柔軟で、オープンで且つ包括的な手段を提供できるかも知れない。

 

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